可能性の蓋がない

暇な時間をどうするかが最近の課題〜

糖分以外の脳の幸せをはやく

身近な人が(家族ではないです)脳内出血で倒れた。

 

 

手術を待つしかないから、何もできることがない私は当初の予定通り素敵な大学教授の素敵なお話を聴きに行く。会場にはご挨拶しなければならない人がたくさんいるから、欠席できない。お話は素晴らしかった!本当に。文学的な美しい話を聴けるとは思っていなかったから、感動した。けどなんだか心落ち着かない。そわそわする。目と心と脳にフィルターかかってる感。

 


休憩にスタバへ入る。朝から何も食べてなくてふらついたからか、売りものの小さなカップを落として割る。平謝り。代金を払おうとしても「大丈夫ですよ」と笑顔の店員さん。はあ。落ち込む。


選んだお茶は美味しいけどちょっと気分とマッチしないし、フォークで掬ったキッシュはポロリと落ちてスカートを汚した。


ああもう、こんな日は、とにかく運転に気をつけて帰宅してシンプルな食事をいただいてお風呂で温まってとっとと寝るべし!!なのだけど、夜はホテルで意見交換会という名の立食パーティー。そのあとは別会場の二次会を3件 はしごしなければいけない。


マインドフルネス…!とつぶやいてみる。内容はよく知らないけど。


起きてることは何かの現れ、なのであれば、カップを落として割ったことは過去の罪の現れなのか?それとも未来の大罪を少しだけ削ぎ落としてくれたのだろうか?なんてことをぼんやり考える。「いや、ただの不注意」と教えてくれるのは…マインドフルネス??


頭と手足に力が入らない。糖分を補給しなければ、と思う。あの教授のお話は、ベストコンディションのときにもう一度聴きたい、と思う。鞄に入ってる文庫本を開くけど、内容は入って来ない。でも隣のテーブルのお話声はずんずん頭を刺す。


こういうときって、普段見えないものが視えたりする。人の頭の上に白い雲のようなものとか。肩から出てる線のようなものとか。あれはどこに続いてるのだろう?上を見ても、靄がかかっていて見えない。

 

 

人の目はレンズで、実際に物事を「みて」いるのは脳だ。これは、脳が見せているものなの??……今日のわたしは、寝不足じゃない。だって昨日は日付が変わる前に寝たし、今朝はあの電話にも起きなかった。だからこれは、脳のいたずらではないはず。

 

 

……………あの方は、脳の中に血が溜まっているから、それを出す手術をするそうだ。今朝も仕事に行こうとしていた。我慢強く、優しいあの方の脳は、いま、何をみて何を考えているの。血に溺れているなんて、脳はきっと苦しいだろう。


飛行機すら怖いというあの方だから、きっと手術も怖いだろう。あんなに優しいひとに、怖い思いはさせたくない。あの人のこの経験は、過去の罪?未来の幸せ?「ただの不摂生だよ」と、お医者さんは言うのかな。


あの方はあの人の大事な人だから、そしてわたしはあの人が大事だから、どうか早く良くなりますようにと願う。願う理由の需要と供給。シンプルなので、神様どうか聞き入れて。